http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HOW_V00C17A6000000/

2017/6/5 16:04

 経団連の榊原定征会長は5日午後の定例記者会見で、財政健全化の遅れが懸念されていることについて「2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を黒字化するという旗は降ろしてはいけない」と改めて強調したうえで「PB黒字化は日本経済の国際的信認を高めるためにも重要だ」と指摘した。

 榊原会長は、トランプ米大統領が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したことに関し「日米両国は温暖化対策に役立つ様々な分野の技術を持つ。米国の産業界と連携していくこともあるだろう」と語った。

 経営再建中の東芝については、春ごろに「(一連の報道で)名前の挙がっている複数の会社のトップと意見交換した」と明らかにしたうえで「経済界としては静観している」と述べるにとどまった。

 学校法人「加計学園」(岡山市)をめぐる問題については「国会は北朝鮮やテロ、環境など優先順位が高いものに議論を集中してほしい」と求めた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕