河井健2017年5月19日18時17分

丸井川崎店が入る川崎ルフロン。近くではすでに閉店した「さいか屋川崎店」の解体が進む(左下)=川崎市川崎区

 JR川崎駅東口にある商業施設「川崎ルフロン」の核テナント「丸井川崎店」が来年1月、閉店する。丸井グループ(東京都)が明らかにした。
1988年に開業し、ピークの91年度には169億円を売り上げたが、西口に「ラゾーナ川崎プラザ」が出店したことなどで売り上げが減少。
16年度は39億円に低迷した。百貨店「さいか屋川崎店」も15年に閉店し、東口では活性化が課題になっている。

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 丸井グループによると、川崎店は当初、ルフロンの1〜9階に入居し、売り場面積は約1万7千平方メートルだった。
だが、西口に06年、ラゾーナ川崎プラザが出店すると、競合が激化。
08、11年に8、9階を段階的に返却し、1〜7階の約1万2千平方メートルで衣類などを販売しているが、今後の利益が見込めないことなどから、閉店を決めたという。

 地上10階地下2階建て、全館の売り場面積が約6万平方メートルのルフロンには「ヨドバシカメラ マルチメディア」や約70の専門店が入居。所有法人側は、
丸井の閉店を機に「好立地をいかして周辺施設との差別化を図れる商業施設を目指し、リニューアルを検討するが、詳細は未定」と説明する。
ヨドバシカメラと専門店は営業を続けるという。

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