2017/5/18 21:34

 発売前の「週刊新潮」(新潮社)の中づり広告を出版取次業者から文芸春秋が入手していた問題で、「週刊文春」の新谷学編集長は18日、
不正はないとする反論を公式サイトに掲載。これに対し、週刊新潮編集部は「潔く非を認めないのは驚きだ」と批判するコメントを発表した。

 週刊文春の編集長メッセージは「情報を不正、不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりした事実は一切ない」と述べた上で、
締め切り間際まで取材に当たる過程で「他メディアの動向を把握するのは日常的なこと」とし、「私たちにとってスクープとは、極めて重い言葉。
他の追随を許さない決定的な独自情報を意味する」と主張している。

 一方、週刊新潮編集部は、広告の入手は正当な情報収集に当たらず「アンフェアな編集姿勢を反省しようとせず残念だ」との見解を述べた。

 週刊新潮は25日号の特集で、週刊文春が「中づり広告を盗み見る、という姑息(こそく)な手段」で「スクープ泥棒」を繰り返したなどと批判を展開していた。〔共同〕

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H88_Y7A510C1CR8000/