高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐり、中国から経済的な報復措置を受ける韓国だが、株式市場は熱気を帯びている。
韓国の総合株価指数(KOSPI)は過去最高値の水準。韓国経済の牽引役に位置づけられるサムスン電子の第1四半期の業績が大幅に改善したことが好感され、
株価を押し上げた。中国の嫌がらせは、観光や小売、芸能分野の産業にとどまっており、経済基盤を崩すほどには至っていない。中国の威嚇は空振りに終わるのか。

最高値更新の韓国株

 今月4日のKOSPIは2241・24で取引を終え、2011年5月以来の最高値を6年ぶりに更新した。
昨年7月の米軍によるTHAADの韓国配備発表に対する中国の報復が、韓国経済に深刻なダメージを与えると懸念されていたが、足もとでは、
市場の不安は後退している。

 もり立てたのはサムスン電子だ。同社の2017年1〜3月期連結決算の本業のもうけを示す営業利益は
前年同期比48・2%増の約9兆9千億ウォン(9991億円)。四半期ベースで13年7〜9月期に次ぐ過去2番目の高い実績だった。

世界経済の堅調さにも後押しされ、株価が高値水準にある韓国市場(AP)
(ソース内に画像あり)

http://www.sankei.com/west/news/170515/wst1705150005-n1.html

2017.5.15 11:00