日産自動車が11日発表した2017年3月期連結決算は、昨秋までの円高が響き、
本業のもうけを示す営業利益が前期比6.4%減の7422億円、売上高が3.9%減の11兆7200億円だった。
減収減益となったのは、リーマン・ショックの影響で営業赤字に転落した2009年3月期以来8年ぶり。
 世界販売台数は3.7%増の562万6000台と過去最高を更新した。
しかし、為替の円高の影響で2819億円、北米での販売奨励金など販売費用増加で2585億円、営業利益をそれぞれ押し下げた。
 一方、純利益は、子会社の自動車部品大手カルソニックカンセイの株式売却による特別利益計上で26.7%増の6634億円と過去最高だった。

 18年3月期は営業利益が7.7%減の6850億円、売上高が0.7%増の11兆8000億円を見込む。(2017/05/11-19:55)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051101220&;g=eco