三菱食品は21日、子会社「ファインライフ」の元執行役員が2004年から15年にかけて、取引先からの請求書を偽造する手口で計9億8000万円を着服していたと発表した。

 三菱食品は16年12月に元執行役員を解任しており、今後、刑事告訴する方針だ。

 16年11月の税務調査で着服が発覚した。元執行役員は社内調査に対し、着服の事実を認めているという。三菱食品は詳しい着服の手口や金の使い道、なぜ10年以上発覚しなかったかなどについては、「今後、告訴するので詳しく説明できない」としている。

 三菱食品は三菱商事の子会社で、コンビニエンスストアやスーパーなどに食品を卸している。ファインライフは食料品の原材料の卸売りを手がけている。

2017年04月21日 20時08分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170421-OYT1T50114.html