http://www.lifehacker.jp/2017/03/170329_selfdriving.html

Inc.:自動運転車についてどう思いますか? 「1台ほしい!」という人は、現時点ではマイノリティのようです。
AAAが1000人の米国人を対象に実施した調査によると、米国人の78%は、自動運転車に乗るのが怖いと考えています。


そして54%が、自分の運転中に近くに自動運転車がいてほしくないと答えています。一方で、自分の車には
何らかの自律機能がほしいと答えた人は60%に上りました。たとえば、自動ブレーキ機能や、自動駐車機能などです。
自動運転業界にとって、この調査結果は非常に興味深いタイミングで発表されました。AAAによる発表のわずか3日後、
カリフォルニア州議会は、完全無人運転車を実現する道を開いたのです(現行法では、自動運転車には必ず人間のドライバーが同乗し、
必要時に運転を引き取らなければならない)。
2016年は、米国の道路事情が最悪の年でした。安全設計の自動車が増えたため長年減少傾向にあった交通事故死が2015年から増加に転じ、
2007年以降最高の4万人になったのです。多くの専門家が、その理由を運転中のメールや注意力散漫であると指摘していますが、
正確な理由はわかりません。それでも、車間距離制御や車線逸脱警報などの自律走行機能が、再び安全な運転に貢献することは間違いないでしょう。

自動運転車は人間よりも運転がうまい?
昨夏、初の自動運転車による交通事故死が発生し、人々の不安が募っています。でも、統計値を見る限り、
自動運転車は人間が運転する車よりも安全なようです。昨夏の事故は自動運転2億キロ以上で初の死亡事故だったのに対し、
人間が運転する車は平均1億4千万キロにつき1件の死亡事故が発生しているのです。
AAAのオートモーティブ・エンジニアリング担当ディレクターGreg Brannon氏は、人々の意見は時代とともに変わるだろうと予測しています。
自律運転支援機能を備えた車を持つ人は、そうでない人よりもテクノロジーを信頼する確率が平均75%高いことがわかっています。
つまり、これらの先進機能を少しずつ経験することで、消費者の恐怖心は和らいでいくことでしょう。

実際、調査結果によると、若い人ほど自動運転テクノロジーを信頼しています。ベビーブーマーの60%が自動運転車と
同じ道路を走ることを怖がっているのに対し、ミレニアル世代で同じように恐怖を感じているのは43%でした。
いずれにしても、来年にはカリフォルニア州の道路に完全無人運転車が登場する可能性が非常に高くなっています。
いずれ他州での導入も進み、実績が増えるにつれて、我々の恐怖心が消えるのか、あるいは誰も外出したがらなくなるかのどちらかになるのでしょう。