がん免疫療法の研究開発に貢献した本庶 佑(ほんじょ たすく)さんがノーベル医学・生理学賞を受賞しましたが、過去に彼が国内の製薬会社に共同開発を要請したところ、全ての企業が断っていたことが分かりました。
本庶さんが共同開発をお願いした企業は国内の13の製薬会社で、平成14年に本庶さんのグループが免疫を担う細胞の表面にある「PD−1」を発見し、その研究データを紹介して協力を求めるも国内の主要メーカー13社は全て拒否。
本格的な研究開発が始まったのは、平成18年にアメリカのベンチャー企業と協力を開始した後だと報じられています。
本庶さんの発見は凄まじく、人間が持っている免疫力を利用してがんを治療しようというがんの免疫療法を医療として確立させた第一人者です。
彼ががん免疫療法を確立させるまでは抗がん剤、放射線治療、手術の3種類だけで、医療業界だとがん免疫療法は怪しい民間療法のような扱いとなっていました。