252774RR2017/12/16(土) 03:54:53.56ID:rL/yCcP3
『うん。で、君のバイク…それ原付二種だよね?』
『高速道路に乗るんだけど…原二じゃ乗れないよね?』
『原二は高速道路を走っちゃダメなんだよ。免許ちゃんと持ってる?教則本見てごらん』

『君の原二じゃ出てもせいぜい100km/hかそこらでしょ。上り坂では100km出せないし高速じゃ走るシケインになるだけだよ(苦笑』
『K5オヤG君だね。当サイトのルール通り、君をアク禁にします』

・・・・・・・!!

「うぅ…夢か…」
俺はあれからほぼ毎晩のように、あの日の悪夢にうなされている
時計を見ると、午前0時をちょっと過ぎたころだった
冷たい水で顔を洗うと、ベッドに腰掛けてため息をつく
「俺のK5…125ccだけど…本当に遅いのか?」
夢に出てくるCBR250RRに乗ったあのオヤジは、いつも俺のK5をバカにしやがる
だがどうしても俺にはK5が遅いバイクだとは思えなかった

ハーレーと並んでも負けない堂々としたスタイル
スズキが生んだパワフルタフエンジン
ライダーの意志と共鳴するインジェクションシステム
こんな素晴らしいバイクが、どうして世の中に認められないのか?
本当に高速道路に乗れないくらい遅いのか?
そりゃCBR250RRと比べれば、少しは遅いのかもしれないが…
「そうだ!」
頭の中にひとつの提案が浮かんだ

『K5が速いってことを証明してやる!』
そう決めた俺は、着替えてヘルメットとキーを持つと
家族が起きないように静かに家を出た
相棒に跨ると、あの場所を目指して走り出す
K5の実力を試す場所、俺とK5の魂が一つの壁に挑戦する場所、高速道路へと…