今となっては特にメリットは無い、アイコン的存在って感じ
BMWがボクサーエンジン搭載バイクを作り始めてから1960年代までくらいは意味があった
当時はオイルの質も悪く連続高負荷運転に耐えられるエンジンにするには
風を当てて冷やし続けるしかなかった、一番風があたるレイアウトがボクサーだった
で当時はチェーンドライブの耐久性、信頼性も低かったのでシャフトドライブにするにも
縦置きクランクが丁度良かった
さらに当時は何処の国でも舗装された路面も少なく、タイヤの質も悪かったので
バンク角に関しては問題視されなかったし、むしろ路面の悪い道路を走るのに
ボクサーエンジンの重心の低さが直進安定性を出すのにも都合が良かった

さらに言えばサイドカーが今よりは普及しててサイドカー使用を前提とすると
非力なエンジンでサイドカー付きを走らせる為に低めのギヤでエンジン回して
長時間走る事が求められたので尚更に冷却が重要視された

二次大戦後はドイツの占領政策の一貫で軍用に転換しやすい自働車やトラックの製造が
戦勝国によって禁じられてた時期がある(これは日本にも適用されオート三輪誕生のきっかけになった)
その時にサイドカー需要が増えた、解禁後されても当時は自働車を買える所得の人は少なかったので
相変わらずサイドカー需要があり1960年代後半まではサイドカー前提の設計になってた

その頃にはボクサーエンジンがBMWの象徴となっていて
商業的理由から採用され続けてるって感じ