●「松本走り」

城下町の交通事情から生まれた長野県の「松本走り」。
交差点での極悪な右折方法が特徴です。

「対向車が直進してきても無視して右折」は可愛いもので、
「左折する対向車がいてもスキを見て右折」
「信号がまだ赤なのにいち早く発進して右折」
「赤信号に切り替わっても先行車に続いて右折」と、
何がそんなに彼らを右折に駆り立てるのか、とにかく右折に命をかけています。

もちろんノーウインカー、ノー後方確認ですから、後ろのドライバーはヒヤヒヤものです。
さらに、小道から出て他の道路に右折しながら合流するときも、
通常であればその合流しようとする道路の左右車線両方とも空いた隙にサッと合流しますが、
松本走りでは左車線だけが空いたら前進し、右車線が空いたら合流します。

つまり、右車線が空くのを待っている間、左車線をせき止めてしまっているのです。

松本走りがこれだけ右折に命をかけているのは、城下町ならではの込み入った道路事情、
狭い道幅のせいだといわれています。

 混んでいるときは、次々に迂回路を求めなくてはならなかった結果、
これほどまでに右折に命をかけるようになったそうです。