若かりし頃
山道を単気筒4ストで走り
その心地よい振動で腸の活動も活発に

人里離れた林道でもよおし何のためらいもなく雉射ちに(ノグソしに)道端にて用をたす
近くにあった蕗の葉で後処理をした時だった
蕗の葉は破れやすい‼中指に少量のブツが付着
「うわ、汚ったね!!」
手を振り指を近くの葉っぱに擦り付けさっきまで自分と一体だった物なのに何をそれほど嫌悪するんだと思われるかもしれないが、とにかく必死でその忌み嫌われるブツを取り去ろうとした

ザリっという鋭い痛み!
指は近くに生えていたイバラの棘で切り裂かれた
とっさに「痛って〜」と叫びながら血の滲む指先をくわえて止血をするのだった