「うぅ…夢か…」
俺はあれからほぼ毎晩のように、あの日の悪夢にうなされている
時計を見ると、午前0時をちょっと過ぎたころだった

こんな日は自慢のバリオスであの場所を目指して走り出すことにする
俺は訳あって自動車や125以上のバイクは所有できない
なのでバリオスはプラグコードを2本外し、排気量を125ccとして原二登録に無理やりしている
最初バロンに登録を断られたので、近所にモータースに土下座して登録してもらったのだ

しまむらで買った自慢のムーTシャツに着替えてヘルメットとキーを持つと
家族が起きないように静かに家を出た