【7月4日 AFP】ベトナムの首都ハノイ(Hanoi)市当局は4日、大気汚染と混雑の緩和を目的に、市街地へのバイクの乗り入れを2030年までに禁止すると決定した。

 急速な成長を見せるハノイでは公共交通機関が限られており、普段はバイクの大群が道路を埋め尽くし、時には一家全員が折り重なって乗っていたり、荷物が過積載されたりしたバイクも見受けられる。

 人口約700万人のハノイ市では、自動車の保有車両数が50万台程度である一方、バイクの場合は約500万台に上るという。

 ただ、市内の大気汚染やひどい交通渋滞の原因がバイクにあると主張する声も多く、4日に開かれた会議では、地方議会に当たる人民評議会議員96人のうち、95人が今回の条例案に賛成した。

 市政府のウェブサイトに掲載された当局の報告書によると、車両の数は「憂慮すべき」ペースで増加しているといい、「統制するための措置が即時実施されなければ、交通渋滞と大気汚染は今後深刻な問題となる」という。

 だが、市民の多くがバイクを主な交通手段として利用しており、今回の決定に対する意見は真っ二つに割れている。(c)AFP
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環境意識は世界中で高まる一方。石油燃料を消費し排ガス騒音を撒き散らす自家用車両は減らすべき害物、悪の象徴へ。
ノルウェーの首都オスロは自家用自動車=マイカーの公道走行違法化を決定しており、イギリスの首都ロンドンは自動車から通行課税を徴収して自転車専用道を整備しているほど。
自転車は排ガス騒音を一切出さないため、どこの都市でも優遇が進み続けている。
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