CO2から「カーボンナノチューブ」を生成して二酸化炭素排出量をゼロにする発電所の研究が進行中
http://gigazine.net/news/20160718-power-plant-co2-emission-into-carbon-nanotube/
Lau氏らによると、CO2の削減に加えてこの「高付加価値化」が大きなポイントとなるとのこと。
従来のCC発電では1トンのメタン燃料から909ドル(約9万6000円)に相当する電力を生みだす一方で、2.74トンのCO2を排出していました。
一方、この装置を組み込んだ発電システムは同じメタン燃料から835ドル(約8万8000円)に相当する電力が生み出されます。
発電効率そのものは8%ほど下落するわけですが、それと引き替えにCO2の排出量が完全にゼロになること、そして、0.75トンのカーボンナノチューブを生成することで、22万5000ドル(約2400万円)という大きな収入が期待できると試算されています。

この技術はまだ実用化の前の段階とのことですが、Lau氏らによるとこの技術には規模に応じて対応が可能なスケーラビリティが備わっているとのこと。
つまり、小さな発電所から巨大な大規模発電所まで、基本的に対応が可能で、しかもガスや石油、石炭などの燃料にも対応が可能とみられることから、今後のCO2政策にも一定の存在感を示す技術と言うことになるのかもしれません。