…神社や仏寺の門前に置かれている獣形の像をいう。その起源はペルシアやインド地方にあるが,日本ではその異形な姿を犬と思い,
日本犬とはちがっているので,異国の犬すなわち高麗(こま)の犬と考えたのである。
したがって狛犬と獅子と形を混同したものがあるが,平安時代には明確に区別していた。

たとえば清涼殿の御帳前や天皇や皇后の帳帷の鎮子(ちんず)には獅子と狛犬が置かれ,口を開いたのを獅子として左に置き,
口を閉じ頭に1角をもつもの(人の邪正をよく知るという豸(かいち)といわれる獣)を狛犬として右に置いた。…

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