左派政党から庶民が離れたのは、左派政党の責任だ
トマ・ピケティ「欧米の左派政党は庶民ではなく、もはや高学歴者のための政党となった」
https://courrier.jp/news/archives/243521/

1980〜2020年になると、徐々にこの投票行動に変化が生まれます。社会的に恵まれた階級と庶民階級の双方で分裂が起きたのです。
社会的に恵まれた階級においては、所得が最も高い層が右派政党を支持し続けたのに対し、学歴が最も高い層は左派政党を支持するようになりました。
左派政党を支持するようになった高学歴層を、私は「バラモン左翼」と名付けました。

──なぜ「バラモン左翼」と呼ぶのですか。

少し皮肉をこめたラベルです。バラモンとはインドのカースト制度における知識階級です。もとは司祭階級であり、教員や教養人の階級です。
それに対し、商人の階級がヴァイシャ、武人の階級がクシャトリヤです。