トランプ氏退場後、CNN視聴率急落…「ポスト・トランプ」のパラドックス
中央日報/中央日報日本語版 2021.03.23 17:01

ドナルド・トランプ元大統領の退任後、米国の主流メディアも地殻変動が起こっている。
放送局の視聴率とニュースサイトのネットワークトラフィックは、大統領選挙直後に比べて急落した。
主要な政治的イベントが終わったうえ、常に引火性が高い論争のネタを
メディアに提供していたトランプ氏が舞台から消えた影響だ。

興味深いのはトランプ氏を強く批判して視聴者を集めていた放送局の下落幅が
相対的に大きかったことだ。「ポスト・トランプ」時代の米国メディアのパラドックスだ。

22日(現地時間)、米紙ワシントンポスト(WP)は、「ポスト・トランプ時代に入って2カ月で、
メディアが混沌のトランプ任期間に得た視聴者と読者を失いつつある」と伝えた。
報道によると、トランプ元大統領の任期末だった1月と
ジョー・バイデン政権が発足した2月の視聴率の差は克明だった。

視聴率調査機関ニールセン、コムスコアによると、視聴率が最も大きく下がったメディアは、
トランプ氏批判の先頭に立ったCNNだった。プライムタイム基準で、最近5週間で視聴率が
45%急減した。米国の有力ケーブル放送MSNBCの視聴率も同期間、26%下落した。
保守性向のFOX(フォックス)ニュースも視聴率が6%下落した。
しかし、CNNなどと比べて相対的に善戦し、ケーブル放送の視聴率1位の座に返り咲いた。
米大統領選挙前までFOXニュースは、5年連続でケーブルチャンネル視聴者数1位を記録したが、
大統領選挙後にCNNにリードを奪われた。

新聞社も同様だ。WPとニューヨークタイムズ(NYT)も、
1月に比べて2月のネットワークトラフィックはそれぞれ26%、17%減少した。

これについて、WPは「トランプ政権ではニュースメディアがかなりの利益を得た」とし、
「トランプ当選の1年前の2014年には3大主要ケーブルテレビ(CNN、FOX、MSNBC)の
プライムタイムの視聴者数は合計280万人程度に過ぎなかったが、
トランプの就任3年目の2019年には530万人に増えた」と説明した。(以下略)
ttps://japanese.joins.com/JArticle/276867