神戸の衰退は元凶が神戸の行政府にあるとはいえ、根源的には近畿圏の経済的衰退によるものが大きい
HSGが大阪から電力を必要とする産業を追い払った結果、衛星都市群が縮退し大阪一極集中が達成された
これにより神戸の独自性に固執する方策たとえば阪急と神戸市営地下鉄との相互乗り入れ拒否など
ストロー効果を恐れた結果、神戸西区の人口が減少し続けついに全体的な地盤沈下を停められなくなった

大阪は中心部の再開発に注力したため衣料品ブランド企業が進出しやすい環境の再構築に成功した
連絡路にまで壊れたトイレの悪臭が染みついていた大阪駅も全面改築され非常に良好な都市環境を作り上げている
ブランド品を楽しむにも三宮まで出かけるまでもなく梅田と茶屋町を回遊すればそれで済む
マンションにしても高層化が進み「都心回帰」が進む以上、遠い近郊より大阪市内を選ぶのも当然といえよう
デベが建築投資で金にならない神戸を見限るのも無理からぬこと
大阪中心部へのアクセスがいまひとつよくない、それも致命的に作用している
よくわからない規制で大規模開発を禁じる理由はわからないが、大震災の後遺症というより
大震災で発生した諸問題が再発した場合烹られることを恐れて先手を打ったということだろう
開発しなければ、高層ビルがなければ老朽化した密集市街地がなければ大規模災害も起きない筈という浅智恵