あるはずのないものが現れる陽性症状
https://www.mental-navi.net/togoshicchosho/understand/type/positive.html

陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来あるはずのないものが現れる症状です。統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。

<幻覚>現実にないものをあるように感じる

イラスト:正体不明の幻聴に反論してしまう様子(周りの人は本人が独り言を言っているようにしか見えず、驚いて本人を見ている)
幻覚は、実際にはないものをあるように感じることです。視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。
なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。
その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。
そのほか、ほかの人に見えないものが見える幻視、普通なら感じないような身体の症状を感じる体感幻覚、幻嗅、幻味などが起こることもあります。

<妄想>現実にはあり得ないことを信じ込む

イラスト:見張られているという妄想で怯えている様子
妄想は、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むことです。
自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が代表的です。