この合同結婚式は、当初は日本で開催の予定で、文氏の入国申請も行われていたようだ。
昨年9月22日の参議院法務委員会で、統一教会ウォッチャーでもある参議院議員の中村敦夫氏が、
『来年2月3日ないし3月3日、統一教会がまた日本で合同結婚式をやる準備をしている』と政府側委員を追及している。
中村氏がこのような質問をした背景には、元来、前科等がある外国人は入国を拒むことになっているはずの日本に、
'92年、文氏が堂々と入国していたからだ。『文氏は風紀繁乱(ぶんらん)罪や重婚などで2度も本国(韓国)で逮捕されているし、アメリカでも脱税で逮捕され、
服役しているようなスキャンダラスな人物。出入国管理法上は、日本に入れないはずなんです。ところが'92年3月には、
法務大臣が"特別の事情"を認めて入国を許可した。その裏には、自民党を中心とした"勝共議員"の暗躍があったんです』(中村氏)。
中村氏のいう"勝共議員"とは、国際勝共連合という政治団体から秘書を派遣されたり、選挙応援や資金援助を受けるなど、
同団体と何らかのかかわりをもっている国会議員のことをいう。問題は、反共を掲げる勝共連合が、統一教会と密接な関係にあるという点だ。
霊感商法被害救済弁護士連絡会事務局長の渡辺博弁護士も、こう断言する。『勝共連合は統一教会を政治的側面から支援する団体で、
スタッフは統一教会員。しかも、勝共連合の会長は、日本の統一教会の会長と同一人物です』。統一教会側も、両団体の密接な関係を否定しない。
『勝共連合は、創始者が同じ(文鮮明氏)という意味で、友好団体です』(統一教会広報部長・大江益夫氏)。幸い、今回の日本における合同結婚式は、
文氏の入国申請が却下されて流れた模様だ。ただし、結果は不成功に終わったが、'92年と同様、今回も"勝共議員"が文氏入国のために暗躍した可能性はあると、
中村敦夫氏は指摘する。これは見過ごすことのできない大問題だ。『統一教会に利する目的で活動している入間が、
国会議員として国策に影響を与えたり、国家レベルの情報を入手できるということは、非常に間題です。国家機密の漏洩も危惧される』(前出・渡辺弁護士)。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/jesukyo/settyusyukyoco/toitukyokai.htm