学術会議改選「事前調整せず」 大西元会長、菅首相答弁を否定
https://news.yahoo.co.jp/articles/66ef0274314866bedf15065316d8bbff46bdc61f

日本学術会議の大西隆・元会長は9日、立憲民主党など野党の合同ヒアリングで、自身が会長を務めていた2017年の
会員半数改選の際、学術会議側と「事前調整」していたとの菅義偉首相の国会答弁を否定した。

 野党は首相が事実と異なる説明をした可能性があるとみて追及する構え。

 首相は5日の参院予算委員会で、学術会議の会員候補105人のうち6人を任命しなかったことに関し、17年には行っていた
事前調整をしなかったとして「推薦前の調整が働かず、結果として任命に至らなかった者が生じた」と答弁。これについて
大西氏は合同ヒアリングで「調整というと協議して一致点を探って修正するというイメージがあるが、そうではない。実質的に
決まっている名簿について説明した」との認識を示した。

 首相が会員の出身大学や年齢が偏っているなどとかねて問題視していたと説明していることに対しても、「(官房長官時代の)
菅首相にも何回かお目にかかったが、このような懸念が表明されたことはなかった」と疑問を呈した。