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(続き)
 また、2017年8月にはバージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)で
白人至上主義者やネオナチのデモ隊と衝突し、乱闘となった。それ以降、両者は
ポートランド(Portland)やカリフォルニア州バークレー(Berkeley)など各地で衝突を繰り返している。

 しかし米議会調査局(Congressional Research Service)によると、
アンティファは本部や全国的な組織を持たない
「分散的な、独立した急進的志向を持つグループや個人の集まり」で、大半が非暴力的であるが
「自分たちの信念を広めるためならば、一部のメンバーは罪を犯すこともいとわない」という。

■暴力をあおるのはアンティファ?
 トランプ氏やその側近は別として、その他の米政府当局者や地方当局によると、
米全土の都市で起きている暴力や破壊にはアンティファだけでなく、
右派と左派の複数のグループが関与しているという。(中略)

■トランプ氏はアンティファをテロ指定できるのか?
 その可能性は低い。国内の暴力的な組織を、ISやアルカイダのような
国際組織と同様にテロリスト指定することを認める法律は米国にはない。

 国際テロ組織指定は強力で、該当組織への支持を表明しただけで逮捕、投獄が可能だ。
この法律が国内の組織にまで拡大して適用されていないのには、正当な理由がある。
そうした法律があれば、指導者が政治的な対立勢力に
それを適用しようという誘惑に駆られる可能性があるからだ。(中略)

 ただ、アンティファのようなグループには国際的なネットワークがあり、
米政府がそれを口実にテロ指定を適用しようとする可能性はある。(c)AFP
ttps://www.afpbb.com/articles/-/3286162