尖閣沖 中国海警局が日本漁船追尾 中国が日本側を批判 2020年5月11日 19時50分

先週、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の漁船に接近し、追尾したことをめぐり、
日本政府が中国側に抗議したことについて、中国外務省は、「漁船は中国の領海で違法に
操業していたもので、日本側に新たな争いごとを作り出さないよう求める」などとして逆に批判しました。

今月8日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海に侵入した際、
付近の海域で操業していた日本の漁船に接近し、その後、追尾したため、海上保安本部は、
警告を行うとともに、周囲に巡視船を配備するなど、現場は一時、緊張状態になりました。

これを受けて、外務省は9日、中国側に対して、
「領海への侵入は主権の侵害にあたり、受け入れられない」などと抗議しました。

これについて、中国外務省の趙立堅報道官は、11日の記者会見で
「日本の漁船は中国の領海で違法に操業していたため海域から出るよう求めた。
日本の海上保安庁の違法な妨害にも断固として対応した」などと正当化しました。

そして「日本側に中国の主権を侵す行為を直ちに停止するよう求める」としたうえで、
「この問題で新たな争いごとを作り出さないようにし、
実際の行動で東シナ海情勢の安定を守るよう求める」と述べて逆に日本側を批判しました。

また「両国は新型コロナウイルスの対策に全力で取り組むことで、
友好協力関係を一層発展させるべきだ」と述べました。

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