さすが、戦犯新聞___

赤字国債、際限なし 10万円給付へ8.9兆円増補正予算案
https://www.asahi.com/articles/DA3S14449406.html

 政府が国民1人あたり10万円の現金給付をするために組み替えた補正予算案は
総額25・7兆円となった。増えた8・9兆円は赤字国債でまかなう。新型コロナウイルスの
収束のめどは見えず、さらに追加の対応で支出を迫られる可能性も高い。財政の急激な
悪化の影響を懸念する声も出ている。

 だが、際限なく増える勢いの財政支出に懸念の声もある。土居丈朗・慶大教授(財政学)は
「今回で本当に財政のたがが外れた感がある。今後の財政の健全化は相当大変になるだろう。
高所得者だけ所得税を増やすなども考えるべきではないか」と述べた。(新田哲史、木村和規)

 通常、政府が国債を増発して財政への不安が高まれば国債の利回りは上がる。
しかし、20日の債券市場では10年物国債の流通利回りは0・015%と、前週末終値より
0・005%幅とわずかに上がっただけだ。

 背景には、日銀が金融緩和で大量に国債を買い入れていることがある。日銀が保有する
国債残高は488兆円と発行残高全体の4割以上を占める。日銀は長期国債の買い入れは
年80兆円をめどとしており、増発分も「買い入れ枠を超えるような額でない」(日銀幹部)とし、
今後も柔軟に買い入れる方針だ。

 こうした日銀の動きを、みずほ証券の上野泰也氏は「(政府の借金を中央銀行が穴埋めする)
事実上のマネタイゼーション」と指摘。「天からお金が降ってくるような感覚が国民に広がれば、
さらに財政規律が緩むのではないか」と懸念を示した。日銀が金融緩和を正常化する局面に
なれば、国債価格が下落して日銀が損失を抱えるリスクもある。(渡辺淳基)