※野党の教科書の日刊ゲンダイの記事も載せておきますね。記事を読んだ「アベガー」「ケンサーズ」の皆さん。しっかりと手を洗いましょう。

日本で死者が少ない2つの理由「公衆衛生」と「医療水準」【新型コロナを正しく恐れる】
3/24(火) 9:26配信日刊ゲンダイDIGITAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00000015-nkgendai-hlth

なぜ、日本では少ないのか。順天堂医院前院長で心臓血管外科教授の天野篤氏は言う。

「死亡者が少ないということは、重症化する人が少ないということ。つまり、重症化するリスクがある高齢者や基礎疾患がある人への感染が少ないと考えられます。
これは、日本の公衆衛生のレベルが高いからだといえます。子供の頃から手洗いやうがいなどの感染症予防の習慣を教えられ、上下水道がしっかり整備されている環境下で、
多くの人が実践している。自身の疾患予防だけでなく、咳やくしゃみで周囲に迷惑をかけないようにほとんどの人がマスクを装着しています。
医療者はもちろん、そうした一般人の公衆衛生に対する意識の高さが、症状が出ていない感染者から健常者に感染させる機会を減らしているのです。だから、重症化する患者も少ないのだと思います」

全体的な医療水準の高さも、死亡者が少ない理由のひとつといえる。肺炎に対する効果的な治療が行われるため、感染して重症化しても回復するケースが多いのだ。
中でも、「ECMO」(エクモ)と呼ばれる体外式膜型人工肺の有効性が報告されている。

「エクモは、主に呼吸器疾患の急性悪化や心臓手術後の肺機能障害などの治療に使われていて、肺炎が重症化して人工呼吸器を使用しても酸素を十分に取り込むことができないケースでも使用されます。
機能が衰えてしまった肺の代役として体外に人工肺を設置。静脈につないだ管から血液を人工肺に送り、装置内の膜を通過させる際に血液に酸素を加えてから再び体内に戻します。
セットする膜の種類によって、重症化の要因になるような血液中のサイトカインを除去することもできます。悪くなった肺を完全に休ませて、患者自身の免疫による回復を待つのです」(天野篤氏)