まるで昏睡状態、新型ウイルスで静止した巨大都市・上海
2/9(日) 8:29配信AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200209-00010001-afpbbnewsv-int

【2月9日 AFP】中国・上海であえて外出する住民はめったにいないが、外に出れば見慣れぬ光景――超現実的な平穏と静寂に迎えられる。そんな状況が1週間超続いている。

多数の死者を出している新型コロナウイルスの流行のために、中国のかなりの部分が活動停止に追い込まれた。
だが、同国で最大かつ最も活気に満ちた都市・上海ほど激変した都市はおそらくほかにないだろう。

交通渋滞と歩道の雑踏、職場に急ぐ会社員は消え去り、不気味なほど閑散とした道路とシャッターが下りたバーや商店が取って代わった。
ごくまれに見かける歩行者といえば、いつも防護マスクを着けている。

巨大都市を多数抱える中国でも最多の人口を誇る上海だが、定番の待ち合わせスポットは中性子爆弾でも落とされたかのようだ。

新型コロナウイルス危機に陥った数日後、上海は晴天に恵まれ、同じところに閉じ込められて気が変になった大勢の市民が太陽に誘われて外に出た。
すると政府はソーシャルメディアに、「太陽の下に立っても、殺菌にはならない」と投稿した。