オランダ首相、ナチス虐殺で初めて謝罪 ユダヤ人保護せず
2020年01月27日

オランダのマルク・ルッテ首相は26日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツから
ユダヤ人を守らなかったとして、同国首相として初めて謝罪した。

ナチスによるホロコースト(大虐殺)の犠牲者約600万人のうち、
オランダ出身者は約10万2000人に上った。


言われるがままに行動

ルッテ氏は、ポーランド・アウシュビッツ強制収容所の解放から27日で
75年となるのを前に、アムステルダムで開かれたホロコーストの追悼行事に出席。

オランダがナチスに占領されていた時期、ナチスに抵抗した政府職員もいたが、
大多数は言われるがまま行動したと述べた。

そのうえで、「私たちの国に生存者が残っているうちに、オランダ政府を代表して、
当時の政府の行為について謝罪する」と表明。

「どんな言葉もホロコーストほど極悪でひどいことを表現できないとわかったうえで、
謝罪する」と付け加えた。