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日本はアメリカに裏切られた!
https://books.j-cast.com/2019/09/23009809.html
 日本のドル建てで見たGDPは明らかに停滞したまま。これに対し、アメリカは1995年段階では日本の1.4倍の約7兆6400億ドル
だったが、2017年は日本の約4倍の19兆4850億ドルに。中国は1995年段階では日本のわずか 7分の1の7370億ドルだったのが、
2017年には日本の約2・5倍の12兆ドルに急成長している。
 似たようなデータは経済評論家、森永卓郎さんの著書(角川新書)にも出ていた。世界のGDPに占める日本の シェアは1995年には
17.5%に達していた。しかし、その後は転落を続け、2010年には8.6%、16年には6.5%まで 落ち込んだ。つまりこの20年余りで
日本のGDPシェアは約3分の1に縮小した。アベノミクス以降も確実に落ち込み が続いている。
 金子さんは「どう見ても、日本は衰弱する国である」と書いている。

 本書の指摘は、森永卓郎さんの『なぜ日本だけが成長できないのか』と重なる部分が少なくない。森永さんも、 1985年の
プラザ合意以降、「対米全面服従」によって、長い時間をかけて日本はアメリカに叩き売られてきたと見る。 金子さんも「アメリカに
ついていけば、すべてうまくいくという思考停止の『外交』が産業の衰退を一層加速させるよう になっている」と指摘している。
 トランプ大統領が、あれこれ理由を付けて日本にさらなる譲歩を迫っていることはしばしばニュースで報じられて いる。
日米経済交渉は、アメリカが得をして、日本が我慢を強いられることの連続で、それが今日の日本の停滞を招いているのではないか。
結果的にアメリカの陰謀に嵌められ、経済面で「第二の敗戦」を強いられているのでは ないか。本書を読んで、そんな気がしてきた。