>>654の続き

「ポスト安倍」の一人として安倍政権批判を強めている石破氏。しかし、政権批判をしている自身に
対する評価は気になる様子だ。地元有権者からは政権批判に共感の声が多い一方で、
地方議員の中には「言い過ぎじゃないか」と言う人もいるという。

こういった多様な声について石破氏は「その(安倍批判への賛否の声)比率を意識している」という。
石破氏がわずかな時間の合間を縫ってでも地元に帰る理由の一つは、伝えられる自身の
政権批判をはじめとする発言が、地元でどう感じられているかを確認するためなのだ。

自民党候補同士も争う中選挙区制から、与野党の一騎打ちとなりやすい小選挙区制となったわけだが、
中選挙区時代を知る石破氏は、現在の小選挙区制のもとでの安倍自民党の戦い方に、危機感を募らせている。
「選挙で「野党よりも自民党がいいでしょ」という売り方をしていると自民党に逆風が吹いた時にみんな落選する」

石破氏は、安倍首相を先頭に、「こんな野党に任せていいんですか!」と野党攻撃を繰り返す
今の自民党の姿に疑問を抱いているのだ。選挙は、対抗馬への攻撃ではなく自分の魅力を売って
勝利するものだと考える石破氏は若手議員たちに「週末ごとに地元に帰れることはすごく幸せなことだ。
毎日200軒、300軒歩き、5人10人の小さな会合をこなしていくのが国会議員の原点だ」と、
党よりも個人の魅力を伝えて、地元活動を行うよう指示している。