立憲民主・福山幹事長に向かう矛先…参院選勝利も伸び悩み、不満くすぶる 2019.8.2 22:19

 立憲民主党は2日、国会内で先の参院選の結果を分析する両院議員懇談会を開いた。
新人議員を除く約50人が参加した。執行部への表だった批判は少なかったものの、
水面下では参院選を取り仕切った福山哲郎幹事長への不満がくすぶっている。

 枝野幸男代表は会合の冒頭、「反省点を踏まえて、
(次期衆院選で)大きな成果をあげていけるよう忌憚のない意見を聞きたい」と述べた。
先の参院選で改選9議席を17議席に増やした。
議席を倍増させながら枝野氏が「反省」を口にするのは、
平成29年衆院選に比べて比例得票数を減らすなど課題を残したことも背景にありそうだ。

 党会合では出席者の半数に当たる24人が
野党共闘の在り方や党運営などについて意見を表明した。出席者によると
「代表選を行って党勢を立て直すべきだ」と主張し、執行部の責任を問う意見もあったという。

 党内の不満の矛先は「替えがきかない枝野氏」(参院幹部)ではなく、
候補者選考などに深く関わった福山氏に向けられている。

 ある衆院議員は福山氏に関し「地元の京都選挙区では公認候補を当選させられず、
静岡選挙区では国民民主党に刺客を立てて野党内に不必要な対立を持ち込み、しかも負けた。
今後、野党共闘を目指すならマイナスだ」と指摘した。

 党関係者も「周囲に『比例だけで15議席は取れる』などと豪語していた。
伸び悩みの一番の原因は彼にあるのではないか」と述べた。(千田恒弥)

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