この記事は、上念さんがデフレという側面から江戸の経済を解説されていて、今と江戸時代を身近に感じてもらおうというコンセプトですね。

私は、江戸時代の経済の問題は、財政を農業中心の年貢を基本とする幕藩体制であったことに原因があると考えてます。
江戸時代は、社会が貨幣制度の中で商業が発達していくのに、年貢中心の社会を続けてしまってるのです。

結局、江戸時代は改革を何度も試みてるのですがなかなかうまくいかず、年貢に頼る仕組みから脱却できませんでした。
農業中心の社会から商業中心の社会への転換ができてないのです。

商業中心の社会になるのは、日本の近代化が始まる明治まで待つことになります。

※参考

「デフレ経済」が江戸幕府の崩壊を招いた
慢性的な「デフレ・レジーム」の愚
https://president.jp/articles/-/25019

百姓は年貢を米で納めますが新田開拓や干鰯(肥料)の普及等で、稲作の負担は格段に減りました。
空いた時間と労力で野菜、砂糖、芋、絹、紙、各地の特産品が作られるようになり、
それを商人が全国各地に流通させ、異国との密貿易で財を成す者も出てきました。
庶民は自由な経済活動を謳歌していたのです。