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BS-TBS「報道1930」(2019年3月4日月曜「三一独立運動から百年『和解学』で解く日韓関係」)に出演して
新学術領域研究「和解学の創成」研究代表 浅野豊美
ttp://www.prj-wakai.com/essay/808/

>日本政府の側の法的論理は、確かに佐藤副大臣がご説明になったように、一見すると完璧に見えます。
>しかし、日本がこれから隣国と仲良くやっていこうとする限り、
>少なくとも韓国の国民の多くが異なる正義に立脚して
>元慰安婦のおばあさんに共感を寄せている状況を無視して、
>その論理を繰り返すだけでは不十分で、たとえ心から満足はさせられないにせよ、
>ある程度納得させられる大きな論理を、地域的な公共性を念頭に創造することが必要だと思っています。

>そういう意味で東アジア発の紛争解決学こそ和解学であります。
>それにしても、番組の最後にメモが差し入れられて、
>討論の内容が、正確に論理的に短い言葉で要約されたことには、深い感銘を覚えました。

>番組の中では、少し誤解があったかもしれませんが、
>和解学は和解実現を直接目指す何かの運動ではありません。
>非合理的な強いモチベーションや感情をこそ、我々が冷静に議論できるための基礎となる
>知的インフラ(紛争和解事典はウェブで提供開始しました、以下中略)こそ和解学です。
>この和解学を応用することで、地域全体の公共性を支える「大きな物語」を、国民同士の記憶や
>規範を包摂しながら、時に激しい議論を戦わせつつ作り出せるのではないかと思います。

>具体的には、国民的なイベントを国際的追悼の場とすること、
>若者の深くて濃い対話を通じた直接民主制的な空間を議論を戦わせる闘技の場として作り維持すること、
>そして共同制作のドラマや映画を最先端の歴史研究を反映して、
>いままで映画の素材とならなかった感情的交流関係・その断絶の具体的な様相に
>焦点を当てて制作すること、そして歴史に絡まった人権被害者については、
>残留孤児や日本人引揚者、そして韓国人慰安婦を含めて、
>人権委員会的な機関を、両国の国民的な支持をベースにして作っていくことなどが、
>大きな物語や地域的な公共性の具体的な形となることでしょう。