小室圭さんの「イラっとさせられる声明文」に見る3つの決定的過ち
1/24(木) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190124-00191744-diamond-soci

(1)メディアに切り取られる「傲慢な表現」を用いてしまった
(2)断定的なもの言いで、暗に対立相手を「嘘つき」と攻撃してしまった
(3)社会通念上、まずあってしかるべきの「感情」がない

(1)に関しては、声明文を伝えるさまざまなメディアで「タイトル」に用いられているのでお分かりだろう。そう、「解決済み」という表現である。
(2)の「断定的なもの言いで、暗に対立相手を『嘘つき』と攻撃してしまった」に関しては、声明文全体に当てはまることなのだが、最も分かりやすいのが以下のようなもの言いだ。
(3)国民が注目しているのは、そういう極めて個人的な金銭トラブルの中身よりも、それに対応する小室さんの「人間性」である。このまま元婚約者の方を嘘つきだと断罪して、法的にも400万円を払わずに済んだとしても、
「いやあ小室さんはいい人だね、これで心から眞子さまとの結婚をお祝いできるね」となるだろうか。なる訳がない。

この現象について、企業や有名人の報道対策アドバイザーを多く務めた経験から言わせていただくと、「弁護士広報の典型的な失敗例」という言葉に尽きる。

小室さんのような有名人や政治家、あるいは大企業が何かしらの疑惑やスキャンダルが持ち上がると、まずすがるのが顧問弁護士などの「法律のプロ」であることは説明の必要もないだろう。
法廷闘争も見据えた問題の場合、どういうことを主張して、どういうことを口走ると不利になるのかというアドバイスは必要不可欠だからだ。

それはそれでまったく正しい対応である。しかし、そこで記者会見や反論声明などの、いわゆる危機管理広報まで弁護士センセイが仕切ってしまう――
つまり「弁護士広報」をおっぱじめると、たいがい事態はややこしくなる。というより、筆者の経験上、炎上してしまうケースが圧倒的に多い。

弁護士さんは法律のプロではあるのだが、「情報戦のプロ」ではない。そのため、世論や報道トレンド、そしてメディアのリアクションなどを無視して、
法廷で相手を論破する時のような独善的なもの言いや、世間の共感を得られない、形式的なコミュニケーションへ走りがちだからだ。