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(続き)
 この日のレセプションには韓国外交部(省に相当)の趙顕(チョ・ヒョン)第1次官が出席した。
趙次官は、デモ隊の抗議の中、特に立場を表明することなくホテルに入っていった。

 日本は明仁天皇の誕生日(12月23日)を祝日と定めており、
毎年12月には各国の在外公館の主催で天皇誕生日記念行事を行っている。
韓国政府の代表としては例年、外交部の第1次官が出席していたため、今年も慣例に従い趙次官が出席した。
 デモ隊が抗議を行っている間も、ホテルには出席者が次々と入って行った。
 レセプションに出席した外交部の金容吉(キム・ヨンギル)東北アジア局長は記者団に対し
「次官が出席するのは慣例となっている。今の天皇は今年で最後であり、来年になれば変わるのではないか。
困難な状況だからこそ確実にいかなければならない」と話した。

 また「次官が祝辞を述べたのは久々だ。日本側から要請があった」とした上で
「個人的にはこういう時だからこそ交流の重要性を感じる。
日本(の態度)がもう少し良くなるのではないかと思う。
理解を求め、互いに意思疎通を図らなければならない」とも述べた。

 これに対し、市民団体「活貧団」の洪貞植(ホン・ジョンシク)団長は
「ひとまず康京和(カン・ギョンファ)外交長官が出席していなくて幸いだ。外交的な部分があるとみている。
次官までも出席しなければ、韓日関係が一層冷え込むだろう」としながらも
「出席して『天皇陛下万歳』などと発言したのであれば、到底許せないことだ」と話した。

 デモ隊は午後5時ごろ集合し、1時間にわたり集会を行ったが、午後6時ごろには解散した。

 明仁天皇は2019年4月30日に退位を控えており、今年の誕生日は天皇として迎える最後の誕生日となる。

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