NHK メール誤送信問題 停職や出勤停止などの処分 2018年11月21日 17時21分

NHK札幌放送局のディレクターがオウム真理教から名前を変えたアレフに対し、
住民のインタビューの音声ファイルをダウンロードできるメールを誤って送信した問題で、
NHKはこのディレクターを停職にするとともに上司4人を出勤停止などの懲戒処分にしました。

NHK札幌放送局放送部のディレクターは、札幌市内にあるアレフの施設の関連取材で行った
住民6人のインタビューの音声ファイルをダウンロードできるアドレスが入ったメールを今月、
誤ってアレフの広報部に送りました。
NHKがファイル転送システムの運営会社の協力を得て調査したところ、
アレフを含む第三者が音声ファイルをダウンロードした形跡は確認されていません。

NHKは、
▽このディレクターを停職1か月にするとともに、
▽上司のチーフ・プロデューサー2人を5日と1日の出勤停止、
▽札幌放送局の放送部長を減給、
▽局長をけん責の懲戒処分にしました。

また、NHKが番組の制作を委託している会社のディレクターが取材した
映像ファイルをダウンロードできるメールを誤って第三者に送信した問題について、
▽制作局のチーフ・プロデューサーを減給、
▽統括プロデューサーと制作局長をけん責の懲戒処分にしました。

NHKは再発防止策として、ファイルの共有はNHK指定のシステムに限定するなどルールを強化するとともに、
誤送信を防ぐためのシステムの改修を順次進めています。
NHKは「関係者や視聴者の皆さまに改めて深くおわびいたします。
再発防止策を着実に実行し、情報管理の厳格化に努めていきます」とコメントしています。

ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20181121/k10011719051000.html