日本のロシア専門家に質問のマイクが渡されると、司会者が「日本からの質問者です。彼は何について質問すると思いますか」とプーチン大統領に水を向けました。

ソファーに深く腰掛けたプーチン大統領は笑みを浮かべながら「もしやまた島の話じゃないよね。興味ないね」と述べ、目を閉じ、かすかに首を横に振るそぶりをみせました。
発言は、質問者に対するいわば先制パンチ。翌日のロシアの有力紙「コメルサント」が「彼が質問をやめて座ってしまってもおかしくなかった」と評するほどのインパクトでしたが、
この専門家が質問を始めるとプーチン大統領は真剣な表情で聞き入り、そして語り始めました。

「日ロの間に領土問題は存在しないと考えてはいるが、対話は拒否しない。この問題をめぐってすでに日本と70年間も議論を続けているが、いまだ合意できず行き詰まっている。
平和条約を締結して信頼関係を向上し、そのうえで領土問題の協議を続けようではないか」

https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_1115.html?utm_int=news_contents_tokushu_004