コーラン読まないイスラム過激派 国連機関の調査で判明
飯島健太 ヨハネスブルク=石原孝 2018年10月9日19時58分

 途上国の経済発展やテロ組織の根絶に取り組む国連開発計画(UNDP)アフリカ局長の
アフナ・エザコンワ氏がTICAD閣僚会合で来日し、朝日新聞の取材に応じた。
若者が過激派組織に加わるのを防ぐためには「雇用や教育の機会をつくる取り組みが大切だ」と述べ、
日本の支援に期待を示した。

 UNDPは2015年から2年間、「イスラム国」(IS)など過激派組織の現旧メンバーら
男女718人に加入理由などを尋ねた。自発的に加入した495人の半数は信教以外の理由を挙げた。
さらにその6割はイスラム教の聖典コーランが読めないか、理解が限られていると答えたという。
同局長は調査結果について「意外な回答で驚いた。職業訓練や雇用の機会を得られず、
自国の政府に不満を持つ回答者が多いことも分かった」と述べた。

 その上で、「アフリカの国々は日本の先進技術やそれを伝える企業や団体、人材を求めている。
労働人口も多く、才能や情熱ある若者も多い」と指摘。日本に対し
「まずは、安全な地域もあり、経済成長の可能性が高いアフリカの実態を知ってほしい」と求め、
「日本とのビジネスを通じて、アフリカ諸国の平和と安定を実現したい」と語った。(飯島健太)(以降登録記事)
ttps://www.asahi.com/articles/ASLB54QB1LB5UHBI026.html


文芸誌「新潮」が批判掲載 休刊の「新潮45」表現巡り 2018/10/9 20:20 ©一般社団法人共同通信社

 性的少数者(LGBT)への表現が差別的だと批判を受け、休刊が決まった月刊誌「新潮45」について、
6日に発売された文芸誌「新潮」11月号が「蔑視に満ち、認識不足としか言いようのない差別的表現。
傷つかれた方々に、おわびを申し上げます」とする編集後記を掲載していることが9日、分かった。 

 2誌はいずれも新潮社が発行する月刊誌。同じ出版社内の雑誌が別の雑誌の内容を誌面で批判するのは異例。

 「新潮」の編集後記では、「すぐれた文芸作品は、差別される者の精神、差別してしまう者の
精神を理解することにつながる」と言及。文芸と差別の問題を考えていきたいとしている。
ttps://this.kiji.is/422346207733269601