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韓国駆逐艦のコンピューター・システム、1日1回以上作動停止
有事の際の指揮システムに致命的な打撃
2018/10/15 08:45  朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

韓国海軍駆逐艦の「指揮体系」(コンピューター指揮システム)が最悪の場合は0.8日に
1回「シャットダウン」(作動停止)していることが分かった。586コンピューター
(インテル・ペンティアムの中央演算処理装置〈CPU〉搭載コンピューター)レベルの
指揮システムがアップグレードされていないために、戦闘任務遂行に致命的な支障を来
すと指摘する声が上がっている。

国会国防委員会所属の李種明(イ・ジョンミョン)議員=自由韓国党=によると、KDX−II
(忠武公李舜臣〈イ・スンシン〉級)駆逐艦6隻の指揮システムの平均シャットダウン発
生件数は、2013年の5.3日に1回から、今年は1.4日に1回で、約3.8倍に増加したという。
すべてのKDX−I/II駆逐艦(9隻)の戦闘システム・シャットダウン件数も、13年の3.8日
に1回から、今年は2.1日に1回と増えている。

特に、同級駆逐艦「王建」(ワンゴン、KDX−II)は13年に21.7日に1回だったシャットダ
ウン回数が、今年は0.8日に1回と、5年で26倍に増えた。同じく「崔瑩」(チェ・ヨン、
KDX−II)も13年に5.13日に1回だったシャットダウン回数が0.85日に1回になった。両駆
逐艦とも20時間に1回は戦闘システムが停止していることになる。

韓国海軍は駆逐艦を艦隊指揮官が搭乗する指揮艦として使っている。こうした駆逐艦の運
航・武装・戦闘などの各業務をつかさどるコンピューター・システムがこの指揮システム
だ。この戦闘システムがシャットダウンすると、再び回復するまで通常10−30分かかり、
任務遂行に支障を来す。対空誘導弾(SM−2)の運用はまったく不可能で、対艦誘導弾・
軽魚雷・長距離対潜魚雷などのシステムは標的情報を手動で入力しなければならなくなる。