>>695
【視点】外国人受け入れ拡大 人手不足の次は「需要」が激減
ttps://www.sankeibiz.jp/macro/news/181211/mca1812110500005-n1.htm
 準備不足のまま制度化を図ろうとしていることも問題だが、小欄が問いたいのは制度上の課題ではない。「何のために
外国人の受け入れを拡大しなければならないのか」という、極めて根源的な疑問だ。
 政府の説明では、多くの業種で人手不足が広がっており、その解決策として受け入れを拡大する必要がある点を強調し
ている。この国の形が変わることになっても、これまでの方針を大転換し、単純労働者を招き入れざるを得ないというのだ。

 しかしながら、こうした発想はいずれ行き詰まる。人手不足の要因は景気動向だけでなく、少子高齢化が拍車をかけて
いるからだ。今でこそ「勤労世代の不足」という形で表れているが、人手不足の次には消費者の激減時代がやってくると
いうことでもある。
今後、日本社会においては需要不足が急拡大していく。
 まさか、次は「外国人消費者」の受け入れ拡大でもないだろう。外国人観光客の増加ぐらいでは焼け石に水である。
 日本の総人口は激減し、高齢化率が40%近くになる。これから力を入れるべきは外国人労働者の受け入れ拡大によって
「2018年の社会のサイズ」を維持することではなく、「人口が減っても成長し続けられる社会」への作り替えである。
 社会のサイズの維持を目的とした外国人労働者の拡大策は、「人口減少でも耐えられる社会」への作り替えを正面から
否定するものだ。それどころか、社会への作り替え作業が遅れれば遅れるほど作り替え作業は困難さを増す。結果として、
しわ寄せは次世代に回される。