>>779
その話はベアテ・シロタ・ゴードンさんに取材したときの話です。変な引用してごめんなさい。

>——「憲法24条を考える」と題したこのシリーズですが、現行の24条は、
>戦後GHQ民政局に勤務していた米国人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさん(※)によって
>起草されたことが知られています。ベアテさんは2012年に亡くなられましたが、
>想田さんは生前にテレビ番組の取材でお会いになったことがあるそうですね。

>——お話を聞かれた中で、印象に残っていることはありますか。
>想田 彼女は5歳から15歳まで、明治憲法下の日本で暮らしているんですが、
>そのとき見聞きした中で一番強く記憶に残っていたのが、
>「女性に何も権利がない」ことだったとおっしゃっていたんですね。家父長制の下で、夫と妻が全然対等じゃない、
>妻には財産権もないし夫の同意がなければ訴訟もできない、そういう状況が非常に衝撃的だったんだと。
> だから、戦後にGHQで憲法草案づくりに参加し、人権条項を担当することになったときの熱意は
>すごかったと思います。彼女が最初に書いた女性の権利に関する条文の草案は、非常に詳細なもの
>だったんですよね。非嫡出子への差別禁止や雇用条件の平等まできちんと書き込まれていた。
>最終的には上官のケーディス大佐に「憲法はもっとシンプルに書くものだ」とカットされるんですが、
>ベアテさんは「あとで民法をつくるのは日本の男性だから、憲法にきちんと書いておかないと、
>女性に不利な法律を書くに違いない」と主張したそうですよ。
>本当に日本のことをよくご存じだったんだな、という感じですね(笑)。