アメリカが離脱してロシアが立候補する国連「人権」理事会って何?
6/22(金) 18:05配信 ニューズウィーク日本版
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180622-00010005-newsweek-int

そこには、大きく二つの不満がある。

第一に、アメリカがその人権侵害を批判してきた国も、現在の理事国に含まれることだ。

演説のなかでヘイリー大使は、中国、キューバ、コンゴ民主共和国、ベネズエラなどを名指しした。
人権理事会の理事国には「最高水準の人権状況」が求められることになっているが、実際には国内の人権状況に問題がある国の政府もメンバーになっている。
そのため、これら各国の人権問題が真剣に取り上げられない、というのだ。

第二に、トランプ政権にとってより重要なのは、人権理事会がイスラエル批判を繰り返してきたことだ。

これは理事国の議席の配分が、世界の国の数を反映して開発途上国に厚くなっていることによる。
冷戦時代から多くの開発途上国は、パレスチナを占領するイスラエルをかつての植民地主義と重ねて捉え、パレスチナを支持してきた。