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NHK版

米大統領「米朝会談に向け拉致問題で連携」日米首脳会見 2018年6月8日 3時34分

史上初の米朝首脳会談を前にワシントンを訪れている安倍総理大臣は、
トランプ大統領と会談したあと、共同記者会見に臨み
「米朝首脳会談によって、北東アジアの平和と安定に向けた扉が開くことを強く期待する」と述べました。
また、拉致問題の解決に向け、日朝首脳会談の開催に意欲を示しました。
一方、トランプ大統領は米朝首脳会談に向けて、
日本人の拉致問題をめぐって緊密に連携していく考えを示しました。

来週12日にシンガポールで開かれる米朝首脳会談を前に、ワシントンを訪れている安倍総理大臣は、
日本時間の8日午前1時すぎからトランプ大統領と日米首脳会談を行ったあと、共同記者会見に臨みました。

冒頭、安倍総理大臣は「米朝首脳会談という過去のどの大統領も成し遂げることができなかった
決断を下したトランプ大統領の力強いリーダーシップに、心からの敬意を表する」と述べました。

そして北朝鮮問題への対応について、「日米は常にともにある。
累次の安保理決議の完全な履行を求めていくというこれまでの方針に全く変更はない」と述べました。

そのうえで、「拉致、核、ミサイルの諸懸案を包括的に解決し、
北東アジアに真の平和が実現することをわが国は強く願っている。
米朝首脳会談によって、北東アジアの平和と安定に向けた扉が開くことを強く期待する。
北朝鮮が正しい道を歩むのであれば、日朝ピョンヤン宣言に基づき、
不幸な過去を清算し、国交を正常化し、経済協力を行う用意がある」と述べました。

さらに安倍総理大臣は「拉致問題の解決に対する、
トランプ大統領はじめアメリカ国民の理解と支援に感謝したい。
拉致問題を早期に解決するため北朝鮮と直接向き合い、話し合いたい。
あらゆる手段を尽くしていく決意だ」と述べ、日朝首脳会談の開催に意欲を示しました。(続く)