しょうゆ需要、米国がけん引=和食ブーム追い風に浸透
6/9(土) 15:00配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00000053-jij-bus_all

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2013年に和食を無形文化遺産に登録したことが追い風となり、しょうゆの海外普及が加速した。
健康志向の高まりもあって和食が人気を集め、17年の日本からの輸出量は過去最高の3万3564キロリットルと、12年(1万7337キロリットル)と比べほぼ倍増。
最大の仕向け先である米国の17年は前年比3割増の8350キロリットルとなり、輸出量を大きく押し上げた。

米国では現地生産も盛んだ。1973年に、キッコーマンがウィスコンシン州で生産を開始。98年にはカリフォルニア州の工場も立ち上げた。

しょうゆで味付けした肉をスーパーで実演販売したり、レシピを新聞社に掲載してもらったりといった地道な努力も実り、同社によれば、米家庭の約6割がしょうゆを常備している。
ウィスコンシン州在住のジェイコブ・フロレスさんは、自宅に常備しているしょうゆをステーキなどの味付けに使っているといい、「食材の多様な味を引き出してくれる」と話す。

キッコーマンの堀切功章社長は6日午後(日本時間7日未明)、同州で記者会見し、米国でのしょうゆ販売について「使用頻度の低いヒスパニック系の市場を開拓する」と語った。