>>388-389
■我が国の国益は中距離ミサイルの廃棄
もっと心配なのは、ミサイル問題です。
そこで予算委員会では、特に、中距離ミサイル「ノドン」廃棄の可能性について安倍総理に質問しました。
トランプ大統領は、間違いなく、ワシントンなどアメリカ本土に届く可能性のある火星15などICBMの廃棄は強く求めるでしょう。
しかし、その一方で、ノドンやスカッドERのような中距離・短距離のミサイル廃棄は本気では求めない可能性があります。
中・短距離ミサイルは北朝鮮にとって外貨獲得の手段でもあります。
非核化など北朝鮮から得るものを得るためには、彼らに譲るものも用意しなければならないのが「ディール」の本質です。
また、これらのミサイルまで廃棄されてしまうと、ミサイル防衛の必要がなくなり、
アメリカは日本に、イージス・アショアなどの装備を売ることができなくなるという、ビジネス上の観点もあるでしょう。
とにかく、日本にとって重要なのは、日本に届くノドンが廃棄されるかどうかです。
ですから、トランプ大統領が中途半端な妥協をしないよう、
安倍総理に対して、「ノドンの全廃なくして経済支援なし」と明言してはどうかと提案しました。
日本の国益を実現する一つの戦略になると考えるからです。
しかし、安倍総理はいつものとおり、だらだらと答弁するだけで、質問に答えようとしませんでした。
それどころか、なんと、麻生大臣からは、
「自分がしゃべりたいんだよ、この人は」
というヤジが飛んできました。
安倍総理もヤジを飛ばしていました。
信じられない光景でした。
私としては、安倍総理に「ノドンの廃棄なくして、日本からの経済支援はあり得ない」と明確に答えてもらいたかったので、極めて残念です。