【南北首脳会談】「米は朝鮮半島問題に干渉するな、という趣旨だ」 
「板門店宣言」を米の有名言語学者が読み取る
2018.5.13 09:59

 世界的に著名な米言語学者、ノーム・チョムスキー氏が12日、ニューヨークで講演し、
南北首脳会談で韓国の文在寅大統領と
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が署名した「板門店宣言」について、
朝鮮半島問題でトランプ米政権に干渉されたくないとの意思が読み取れる
との見方を示した。

 チョムスキー氏は同宣言が
「南と北は、わが民族の運命はわれわれ自ら決定する」と明記した点に着目し
「(トランプ大統領が)手を引いて、
南北で平和と非核化と軍縮を進めさせてほしいという趣旨だ」と解説した。

 トランプ氏が北朝鮮に核・ミサイル開発計画の放棄を迫り、
軍事的行動の可能性も示唆してきたことについては、
金氏が平和的解決に向け
手を差し伸べてきている状況下で
実際に行使するのは困難だとの見解を示した。

 対話攻勢を仕掛ける北朝鮮の狙いは国内経済の改善だと指摘し
「軍拡競争の過大な負担がある限りそれは実現しない」とも述べた。(共同)

https://www.sankei.com/world/news/180513/wor1805130007-n1.html