日本のアニメは、2002年のアカデミー長編アニメ映画賞を宮崎駿監督、スタジオジプリ制作の「千と千尋の神隠し」が受賞し、
2017年には「君の名は。海外で注目されたように、非常にクールジャパンの戦略的な商品としては優れているように思えます。
しかし実際のコンテンツ輸出売上の中では全体の1.5%しか稼でいないというデータもありのです。
つまり、日本人はアニメを現代世界に通じる最大の日本文化だと考えていますが、「攻殻機動隊」も「美少女戦士セーラームーン」も
「機動戦士ガンダム」も海外ではが期待しているほどウケていないということです。

それはなぜかというと、日本人がいいと思うアニメと海外での評価が完全にアンマッチだからです。
具体的には株式会社ネオマーケティングが行った日本人の20歳〜49歳の男女を対象にした「どのアニメが海外でウケると思うか」という調査では以下のようになっています。

1位 ドラゴンボール56.3%
2位 進撃の巨人55.7%
3位 新世紀エヴァンゲリオン53.2%
4位 ONE PIECE 53.0%
5位 NARUTO 48.8%
引用元:DIME

しかし実際に海外のアニメ専門情報サイトの「Anime News Network」が視聴回数と内容に対する評価の両面でスコアをつけた結果、
日本のアニメの中で海外でウケているというものは以下の作品になりました。

1位 鋼の錬金術師 – Fullmetal Alchemist –
2位 デスノート – Death Note –
3位 カウボーイビバップ – Cowboy Bebop –
4位 千と千尋の神隠し – Spirited Away –
5位 涼宮ハルヒの憂鬱 – The Melancholy of Haruhi Suzumiya –
6位 もののけ姫 – Princess Mononoke –
引用元:Anime News Network

いかがでしょうか。日本人がウケると思っているものと実際にウケているものが全く違うということがお分かりいただけましたか。
ここから類推すると、日本のアニメ業界、アニメ産業は海外のアニメに対するニーズをほぼ全く把握していないということです。
したがって、海外で売れるアニメが作れないので、コンテンツ輸出が伸びないのです。これではアニメはクールジャパンの柱にはなり得ないでしょう。