空飛ぶタクシー、マイアミの高層ビル屋上に発着場
2018 年 4 月 10 日 14:55 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB10376223459405434294104584154621584325300

米フロリダ州マイアミの不動産開発会社ロイヤル・パーム・カンパニーズのダン・コザイ最高経営責任者(CEO)は、空飛ぶクルマの時代到来を見据えている。
向こう10年から15年以内には空をタクシーが行き交うようになると考えており、高層ビル「パラマウント・マイアミ・ワールドセンター」の屋上には空飛ぶ車の離発着スペースを準備している。

現在、垂直離着陸機(VTOL)を開発している企業は10社以上。これら電動航空機は複数のプロペラで宙に舞い、最高時速は370キロに達すると見込まれている。
通勤時間を大幅に短縮し、交通渋滞の低減にもつながることが期待される乗り物だ。
配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズは昨年、ロサンゼルスとダラス・フォートワースで2023年までにVTOLのライドシェアを開始する計画を発表した。

コザイ氏によると、パラマウントの離発着場は、既存の2つの施設を転用する予定。
屋上プールは底部分が持ち上がる設計になっており、わずか数分で面積280平方メートルの着陸面が水の中から姿を現すようになる。
また、当初は屋上展望台として使われる130平方メートルのスペースは、空飛ぶタクシーの到着を待つドアマン付きの待合室となる計画だという。