「森友学園」国会審議 土俵の外から俯瞰せよ=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員
https://mainichi.jp/articles/20180325/ddm/002/070/108000c

 「アベノミクスによる景気回復で、5年間に就業者数は250万人増えた」「いや増えたのは主に非正規雇用だ」という応酬も、
年齢を見ていない点でピントがボケている。
総務省の労働力調査で、野田内閣当時の2012年と17年の平均を比較すると、
増えた250万人(正規・非正規合計)の、6分の5に当たる211万人は65歳以上だ。

残り40万人が64歳以下の就業者の
増加だが、性別では女性が109万人増で、男性は70万人減となっている(四捨五入の関係で端数が一致しない)。
景気回復で雇用増というのであれば、64歳以下の男性の雇用も増えているのが筋ではないだろうか。

また「若者の雇用増」というイメージに反して、39歳以下の就業者も116万人減っている。