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野党再編へうごめく衆院民進 岡田克也氏、希望に「小池カラー」払拭圧力
江田憲司氏は超党派グループ設立 2018.2.19 21:31更新

 岡田克也常任顧問や江田憲司元代表代行ら民進党籍を持つ衆院議員が
野党再編に向けた動きを活発化させている。立憲民主党との連携模索と並行して、希望の党に対して
小池百合子前代表(東京都知事)のカラーを消し去るよう迫り、分裂した民進党系勢力の再構築を狙う。
ただ、岡田氏らと参院中心の民進党執行部の連携不足は深刻で、再編が実を結ぶかは見通せない。

 江田氏は19日、神奈川県庁で記者会見し、
民進、立憲民主、希望3党横断型の政治グループ「民権かながわ」の設立を発表した。
江田氏と立憲民主党の阿部知子、希望の党の本村賢太郎両衆院議員が幹事に就き、
地方議員約100人が参加して4月に活動を始める。会長には政界引退した藤井裕久元財務相を迎える。
 江田氏は「広く民間に裾野を広げなければ自民党に対抗できない」と訴え、
草の根運動による政権交代に意欲を示した。
江田氏は「ブリッジの会」と称する3党議員の懇親会を定期的に開き、連携の地ならしに余念がない。

 岡田氏も立憲民主党との会派結成に向け、
同党の枝野幸男代表に近い赤松広隆衆院副議長と会談するなど、糸口を探っている。
一方、希望の党には「けじめ」を重ねて求め「小池カラー」の払拭を促す。
希望の党が分裂前の民進党の政策に戻せば連携交渉の余地はあるということだ。
 希望の党が昨年の衆院選で訴えた安全保障法制の実質的容認などを修正する見解を発表し、
党創設メンバーとの分党協議に入ったのは、岡田氏らの「圧力」が奏功した結果でもある。

 ただ、民進党執行部は岡田氏らとは別ルートで希望の党との合流を模索しており、
折に触れ不一致が露見している。岡田氏は13日の記者会見で
党執行部主導の合流構想に対し「一つの党になることは了解が得られない」と不快感を示した。
 希望の党にも衆院民進党に振り回されることへの不満がくすぶる。
岡田氏や野田佳彦前首相らは旧民主党政権の負のイメージでもあり、
中堅議員は「ようやく壊れた『ガラスの天井』が元に戻ってしまう」とぼやいた。(奥原慎平、小沢慶太)
ttp://www.sankei.com/politics/news/180219/plt1802190032-n1.html
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